オレ、教師。キミ、生徒。
教師からこんなの貰ったって、気持ち悪いだけだったか!?

「あ、いや、要らないんだったら……」

焦った俺は、プラネタリウムを引っ込めようとした。

「あ、ち、違うんです!」

舘野が叫んだ。

視聴覚室に、よく通る声が響く。

「……え?」

「違うんですっ!今日、誕生日って覚えててくれたんだ、ってビックリして。いつも夏休み中だし……それに、コレが欲しいなんて、本当に些細な会話の中で言った事だったから……」
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