わたしの声




だれか、メッセージの紙切るの手伝ってくんないかなー



ふいにあなたがそう言った



あなたの役に立ちたい


あのことの罪滅ぼしをしたい




でもそんなこと、素直に言えなかった



しょうがないなー
手伝ってやるか


口をついて出たのは、そんな情けない言葉


それでも、あなたは半信半疑で嬉しそうにしてくれた


あなたが好きだと、言いたい


でも、言えない




そんなわたしにできるのは、あなたとの今を楽しむことだ

そう言い聞かせた
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