そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~
「横にいるはずの人が突然いなくなって、連絡もできなくなって、どうしていいのか分からなかったんだ。
家に帰るのが嫌になって、仕事や出かける予定を詰め込んで何も考えないようにした」
「全然、休まなかったてこと?バカね。どうしてそんなことしたの?」
「亜湖と同じだよ。相手の存在が大きすぎて、自分の人生から完全に亜湖がいなくなったとわかったら、とても怖くなったんだ。空いた穴が大きすぎて、傷を見るのも怖かった。
亜湖に会ってこのまま別れるつもりなんかないって、確かめたいのに、電話をしても拒否されてるし、何度も会いに行っても部屋にはいないし、捕まらない。時間だけがどんどん過ぎてく」
「ごめんなさい。あの時あなたの声を聴いてしまったら、気持ちを切り替えることができなくなると思って。
紗和から予定を聞いて、あなたが来ること知ってたの」
「なんてやつだ。俺に協力するふりして。後で、とっちめてやる」
「紗和、かわいそうに。二人の間で板挟みにあって」
「俺、焦ってた。亜湖が、国家試験に受かったと聞いて、このままだとまずいと思った。
紗和から、資格を取ってやっと自分に自信が持てたって言ってたって聞いたから、本当にまずいと思った。
自信を持てば、気持ちも切り替わって、新しい相手を、探そうとするかも知れない」
「どうしてよ。まずくなんかなかったよ。資格取ったって、たいして変わらなかったもの。急にモテるようになったわけでもないし、偶然誰かと出会ったわけじゃないし」
「それは、亜湖が気付いてないだけだよ……」
家に帰るのが嫌になって、仕事や出かける予定を詰め込んで何も考えないようにした」
「全然、休まなかったてこと?バカね。どうしてそんなことしたの?」
「亜湖と同じだよ。相手の存在が大きすぎて、自分の人生から完全に亜湖がいなくなったとわかったら、とても怖くなったんだ。空いた穴が大きすぎて、傷を見るのも怖かった。
亜湖に会ってこのまま別れるつもりなんかないって、確かめたいのに、電話をしても拒否されてるし、何度も会いに行っても部屋にはいないし、捕まらない。時間だけがどんどん過ぎてく」
「ごめんなさい。あの時あなたの声を聴いてしまったら、気持ちを切り替えることができなくなると思って。
紗和から予定を聞いて、あなたが来ること知ってたの」
「なんてやつだ。俺に協力するふりして。後で、とっちめてやる」
「紗和、かわいそうに。二人の間で板挟みにあって」
「俺、焦ってた。亜湖が、国家試験に受かったと聞いて、このままだとまずいと思った。
紗和から、資格を取ってやっと自分に自信が持てたって言ってたって聞いたから、本当にまずいと思った。
自信を持てば、気持ちも切り替わって、新しい相手を、探そうとするかも知れない」
「どうしてよ。まずくなんかなかったよ。資格取ったって、たいして変わらなかったもの。急にモテるようになったわけでもないし、偶然誰かと出会ったわけじゃないし」
「それは、亜湖が気付いてないだけだよ……」