そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~
会社は、結局2日休んだ。
3日目の朝、会社に行くと由奈ちゃんが心配してくれた。体調を崩して休むなんて、滅多になかったから。
私は、休んでしまったことを長井に謝った。
彼は、「もう、大丈夫なのか?」
と、気遣ってくれた。
「うん、心配かけてごめん。出来なかった分、先に進めるから」
そういって、普通に会話をしているうちに、落ち着いて話すことができた。
もっと、しっかりしよう。
頭をちゃんと切り替えて。
遅れた分取り返そうと、意気込んで仕事を始めようとしたら、すぐに課長から呼ばれた。
課長は、部長が呼んでるからすぐに、応接室にいくようにと言われた。
「ああ、それから長井君も一緒だよ」
「どういうことですか?」
部長から、直々に話があるって何だろう。
業務のことなら、たいていのことは課長から伝えられる。
今、関わってる教育プログラムのことだったら、私だけが呼ばれるはずだ。
逆に、教育プログラムと関係なければ、長井が一人で行くはずだ。
「何か聞いてる?」
「いいや」