そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~


会社は、結局2日休んだ。


3日目の朝、会社に行くと由奈ちゃんが心配してくれた。体調を崩して休むなんて、滅多になかったから。


私は、休んでしまったことを長井に謝った。

彼は、「もう、大丈夫なのか?」
と、気遣ってくれた。

「うん、心配かけてごめん。出来なかった分、先に進めるから」

そういって、普通に会話をしているうちに、落ち着いて話すことができた。



もっと、しっかりしよう。

頭をちゃんと切り替えて。




遅れた分取り返そうと、意気込んで仕事を始めようとしたら、すぐに課長から呼ばれた。

課長は、部長が呼んでるからすぐに、応接室にいくようにと言われた。


「ああ、それから長井君も一緒だよ」


「どういうことですか?」

部長から、直々に話があるって何だろう。

業務のことなら、たいていのことは課長から伝えられる。

今、関わってる教育プログラムのことだったら、私だけが呼ばれるはずだ。
逆に、教育プログラムと関係なければ、長井が一人で行くはずだ。

「何か聞いてる?」

「いいや」


< 43 / 173 >

この作品をシェア

pagetop