お嬢様、「おやすみなさい」の時間です。
こどもが真っ白な画用紙をたくさんの色を重ねてぐちゃぐちゃにするように、私の心もぐちゃぐちゃになってしまっていたのです。
周りからは『環境が悪い』『家族が悪い』『弱すぎる』『頑張っていないだけ』と言われ続けておりました。
その言葉は間違いなく私を傷付けていました。
しかし私にはどうしてもそれを否定する強さがありませんでした。
今思えば、もっとその強さがあったなら変わっていたかもしれません。
しかし私はそれが出来ませんでした。
嫌われることを、その視線を怖がっていたのです。
しかしそれはどんどんと私を蝕んでいきました。
蝕まれているのが体ではなく心だと気付いたときには、もう自分一人の力では起きていられなくなっておりました。
そんな私が最後に助けを求めたのは心の専門医と家族だったのです。