現代妖怪会談
キツネは、コホンと一つ咳をすると切り出した。
「人間の世界を知って、考え方を知れば、自ずと答えが出るんではないでしょうか?」
犬神は、頭から煙を出しながら目をグルグル回して半開きの口から声のような、うなり声のような、よくわからない声で返事した。
「ゲノォ~…」
タヌキは、深呼吸して話し出した。
「心霊スパットに行って幽霊を見ようとする人間は、だいたい大人数だな。」
キツネがタヌキを見て少し関心して返事する。
「ほぉほぉ」
タヌキが続ける。
「何か見えたとか、触られたとかで騒いで帰るヤツらばかりやけどなぁ…」
犬神が半開きの口から返事する。
「ゲノォ~…」
キツネが言う。
「しかし、あんな考え方が一辺倒な幽霊ってモノが人間は、面白いのでしょうかね?」
タヌキが言う。
「そうやねん!その辺にいる幽霊は、一つの事しか考えてない!それに俺が腹立つのは幽霊の事を、お化けって言う人間がおることやな!」
犬神が完全に舌が出ている状態で言う。
「ゲノォ~…それはわかるじゃ…」
タヌキは、犬神を見て笑いそうになるが堪えながら言う。
「犬神はんもわかるか!お化けってのは化けれるからこそオバケなわけで、幽霊ってのは生きてた時と変わらず出てくるやないかい!」
キツネがタヌキの勢いのまま話す。
「その通り!ましてやオバケの本家本元二大大家のキツネとタヌキが違うと言っているのに、人間は馬鹿ではないでしょうか!」
タヌキが更に勢いを増して話す。
「我々、妖怪は幽霊なんかよりずっと利口で考え方も人間に近いはずや!幽霊みたいに不幸しかばらまかない存在でもないし…」
犬神が声を出す。
「ゲノォ~ゲノォ~…」
「ゲノォ~ゲノォ~…」
「ゲノォ~…」
タヌキが犬神に話を切られたが心配して聞く。
「おい!犬神はん!?大丈夫でっか?」
犬神の目が突然カッと開く!
「こうなれば、妖怪スパットを作れば良いが!そして、あぶらすましの様に有名になれば良いがじゃ!」
キツネが言う。
「あぶらすましがイライラして出ていった話ですな?」
犬神が言う。
「そのとおり!その昔ここに、油すましって妖怪が出たんだって説明した人間にイライラした油すましが、まだいるぞ!って言ってやったヤツがじゃ!」
タヌキが言う。
「それやったら、妖怪スパットをどこにするかが問題やな。やりやすいのは、山とか川とか…」
キツネが言う。
「川は、まだまだ難しいんじゃないですかな?」
タヌキが返す。
「何で?」
キツネが言う。
「カッパ達が人間の流した毒の水がまだまだ消えきってない所が多いし、これからも流される可能性があるし、長期に考えるなら安全な所の方が良くないですかい?」
犬神が顎を擦りながら言う。
「なるほど…一理ある。四万十川は綺麗じゃが…」
タヌキが言う。
「じゃあ、山やったら?」
キツネが言う。
「人間が来ない可能性が高い。それに光関係には絶対化けれない。」
犬神が不思議に思い聞く。
「何故じゃ?」
キツネが目を瞑り答える。
「ユーホーに間違われるのです。最近の話ですが、狐火を見たことない人間は、やたら大きな声でユーホーが出た!ユーホーが
出た!と騒ぐわけです。」
タヌキが聞く。
「たくさんの狐火を出してみたら?」
キツネが目を瞑り続けて話す。
「陣次郎さんもお分かりでしょうが、狐火を出せる狐もだいぶ減っておりまして、残念ながら狐火だと理解させるにはなかなか難しいかと…」
タヌキも犬神も黙ってしまった。
「人間の世界を知って、考え方を知れば、自ずと答えが出るんではないでしょうか?」
犬神は、頭から煙を出しながら目をグルグル回して半開きの口から声のような、うなり声のような、よくわからない声で返事した。
「ゲノォ~…」
タヌキは、深呼吸して話し出した。
「心霊スパットに行って幽霊を見ようとする人間は、だいたい大人数だな。」
キツネがタヌキを見て少し関心して返事する。
「ほぉほぉ」
タヌキが続ける。
「何か見えたとか、触られたとかで騒いで帰るヤツらばかりやけどなぁ…」
犬神が半開きの口から返事する。
「ゲノォ~…」
キツネが言う。
「しかし、あんな考え方が一辺倒な幽霊ってモノが人間は、面白いのでしょうかね?」
タヌキが言う。
「そうやねん!その辺にいる幽霊は、一つの事しか考えてない!それに俺が腹立つのは幽霊の事を、お化けって言う人間がおることやな!」
犬神が完全に舌が出ている状態で言う。
「ゲノォ~…それはわかるじゃ…」
タヌキは、犬神を見て笑いそうになるが堪えながら言う。
「犬神はんもわかるか!お化けってのは化けれるからこそオバケなわけで、幽霊ってのは生きてた時と変わらず出てくるやないかい!」
キツネがタヌキの勢いのまま話す。
「その通り!ましてやオバケの本家本元二大大家のキツネとタヌキが違うと言っているのに、人間は馬鹿ではないでしょうか!」
タヌキが更に勢いを増して話す。
「我々、妖怪は幽霊なんかよりずっと利口で考え方も人間に近いはずや!幽霊みたいに不幸しかばらまかない存在でもないし…」
犬神が声を出す。
「ゲノォ~ゲノォ~…」
「ゲノォ~ゲノォ~…」
「ゲノォ~…」
タヌキが犬神に話を切られたが心配して聞く。
「おい!犬神はん!?大丈夫でっか?」
犬神の目が突然カッと開く!
「こうなれば、妖怪スパットを作れば良いが!そして、あぶらすましの様に有名になれば良いがじゃ!」
キツネが言う。
「あぶらすましがイライラして出ていった話ですな?」
犬神が言う。
「そのとおり!その昔ここに、油すましって妖怪が出たんだって説明した人間にイライラした油すましが、まだいるぞ!って言ってやったヤツがじゃ!」
タヌキが言う。
「それやったら、妖怪スパットをどこにするかが問題やな。やりやすいのは、山とか川とか…」
キツネが言う。
「川は、まだまだ難しいんじゃないですかな?」
タヌキが返す。
「何で?」
キツネが言う。
「カッパ達が人間の流した毒の水がまだまだ消えきってない所が多いし、これからも流される可能性があるし、長期に考えるなら安全な所の方が良くないですかい?」
犬神が顎を擦りながら言う。
「なるほど…一理ある。四万十川は綺麗じゃが…」
タヌキが言う。
「じゃあ、山やったら?」
キツネが言う。
「人間が来ない可能性が高い。それに光関係には絶対化けれない。」
犬神が不思議に思い聞く。
「何故じゃ?」
キツネが目を瞑り答える。
「ユーホーに間違われるのです。最近の話ですが、狐火を見たことない人間は、やたら大きな声でユーホーが出た!ユーホーが
出た!と騒ぐわけです。」
タヌキが聞く。
「たくさんの狐火を出してみたら?」
キツネが目を瞑り続けて話す。
「陣次郎さんもお分かりでしょうが、狐火を出せる狐もだいぶ減っておりまして、残念ながら狐火だと理解させるにはなかなか難しいかと…」
タヌキも犬神も黙ってしまった。