片恋〜一方通行の恋〜[完]


その日の放課後


俺は一人思い出の公園へ行ってみた


十年ぶりか…


その公園の桜はもうすでにちってしまっていた


「お兄ちゃんなにしてるの?」

と俺のズボンの裾をチョンチョンとひっぱる小さな手がみえる


俺はその女の子の目線の高さにあわせて


「ここはね、俺の思い出の場所なんだ」

と笑顔でいうと


「私もここの桜さん大好き


お兄ちゃんと一緒だね」


とその女の子も笑顔で答えた


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