健康診断の甘い罠
好きが育つ
そして家に着いて、私は今お風呂に入っている。
和弥くんにいつもより手が冷たいからしっかり湯船に入って温まってるくるように言われて。
確かに身体が冷えてて、お風呂に入るとすごくホッとしてしまった。
扉一枚の向こう側に和弥くんがいると思うとドキドキしてくるけど安心もする。
私、やっぱりもう和弥くんのこと好きなんだな、と思う。
ちゃんと、和弥くんの事好きだ。
まだ、全部をあげられる勇気はないけど……それはそういう行為が未知な領域だからで、和弥くんとそういう事をするのが嫌な訳じゃない。
遅すぎる初恋を自覚して顔がかああっと熱くなる。
逆上せてしまいそうで、私は湯船を出た。
服を着て、髪を乾かしてバスルームを出ると携帯を見ていた和弥くんが顔を上げて私を見て微笑んだ。
なんか、眼鏡かけてるの見慣れなくて他の人みたいで変な感じ。