健康診断の甘い罠

「高倉さんに教わったんだよね、あの付け方。千紗、つけてるとつけてないのどっちが好き?」


「え?ど、どっちも好き」


和弥くんのつけてる香水の香りも好きだからそう答えると和弥くんは嬉しそうに笑って額にキスする。


「和弥くん、目悪いんだね」


やっぱり眼鏡をかけてる姿が新鮮でそう言うと和弥くんが少し笑う。


「うん。コンビニで千紗、一瞬俺の事誰だか分かんなかったでしょ?怯えた目で見られてちょっとショックだった」


「ご、ごめんなさい」


笑いながらそう言われて謝ると和弥くんが苦笑いする。


「いや、俺もあの時点まで眼鏡なの忘れてたからね。裸眼だと視力0.1ないからチューするのに邪魔だけど眼鏡外すと千紗の顔がぼやけちゃうから外せない」


髪とか頬とか額にキスされながら背中と髪を撫でられて私は完全に和弥くんにもたれかかる。


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