健康診断の甘い罠
「でも……」
そう言って和弥くんの服を掴んでしまう私に和弥くんが苦笑いする。
「じゃあ一緒にベッドで寝てもいいの?」
そう言われて、頷く私に和弥くんが驚いた顔をする。
だってさっき抱きしめてもらってすごく気持ち良くて安心できたし、出来れば隣にいてほしいと思ってる。
「え?だって、いいの?ほんとに?」
そう聞かれて私はもう一度頷く。
「和弥くんが、嫌?」
そう聞いた私を見て困ったように笑った和弥くんが私の手をとって指で撫でる。
「千紗、本当に俺のこと信じてるね。……じゃあ、うん。一緒に寝ようか」
そう言って和弥くんが立ち上がって着ていたパーカーを脱いだ。
一緒に私のベッドに入って、ペタッと和弥くんの胸にくっつく私に和弥くんが笑う。
「ちょっと千紗。かわいすぎて困るんだけど」
本当に困ったようにそう言う和弥くんから離れたくなくて和弥くんの服を掴む。