健康診断の甘い罠

通常の健康診断だと1000Hz(ヘルツ)と4000Hzの30dbが聞こえていれば正常という結果になる。


ヘルツは周波数の大きさを表す単位で、小さい方が低い音、大きくなるほど高い音になる。


db(デシベル)は音の大きさを表す記号だ。これも大きくなるほどに大きい音、ということになる。


騒音検査では500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hz、8000Hzの閾値を測定する。


閾値とは簡単に言うと聞こえたところの数値のことだ。


小さいデシベルから少しずつ大きい音を出していって聞こえたところの数字を記録していく。


FMT製作所さんは騒音検査をほとんどの人がやるから、ひっきりなしに人が来る。


何とか午前中の健診を終えて私はハアッとため息をついた。


お昼の時間になったのでメインの会場に一緒に聴力を担当していたパートさん達と向かうと一ノ瀬さんが私達を笑顔で迎えてくれる。


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