健康診断の甘い罠
「うん、ありがとう。だから、我慢しなくていいからいっぱいして」
だって、嬉しい。和弥くんに触れてもらえる事が。
すべてをさらけ出すのは恥ずかしいけど、好きな人に触れてもらうのってすごく気持ちいい。
「千紗……ほんとに、なんでこんなにかわいいんだろう。今まで無事でいたのが不思議なくらいだけど、俺のものになるためかな」
かわいいって言われるの嫌いなのに、和弥くんに言われると嬉しいと思う。
「服を脱いでも真っ白だね、千紗は」
そう言って笑った和弥くんに脱がされたワンピースが、床に落とされる。
和弥くんも服を脱いで、白いワンピースの上に黒いポロシャツが重なる。
それを見ていた和弥くんが、じっと私の事を見下ろす。
「ほんとに、千紗……真っ白で綺麗。綺麗で、なんか本当にいいのかなって気持ちになる」
そう言った和弥くんの顔を見上げると、和弥くんは泣き出しそうな顔で私を見ている。