健康診断の甘い罠

やっと和弥くんが唇を離してくれた時には息があがってしまってハアッと息を吐く。


それを見て和弥くんがニヤッと笑った和弥くんの上にのしかかってくる。


「かわいいなぁ。千紗、もう一回していい?本気出すから」


そう言われて目を丸くする私に和弥くんはニッコリと笑って唇にチュッとキスする。


「え!?ほ、本気って。お、おにぎりは?」


なんか初めてキスした時もそう言われたな。一回目は様子見だったとか言ってた。


和弥くんとそういう事をするのが嫌なわけじゃないけど、お腹が空いているのも事実だからついそう言ってしまった私に和弥くんが吹き出す。


「したら本当に作ってあげるから。俺とするの嫌?」


そう聞かれたら嫌じゃないから断れるわけはなくて、きっと分かっているであろう和弥くんが私の顔をじっと見て微笑む。


「……分かっててそういう事言うのはずるい」


そう言った私にニヤッと意地悪な笑みを浮かべた和弥くんがのしかかってくる。


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