健康診断の甘い罠

その顔を睨みつけるとますます笑みを深くする和弥くんを見て本当に勝てないと思う。


「その顔、本当にたまんないよね。かわいすぎてやばいな。また欲しくなっちゃう」


おにぎりの最後の一口を飲み込んだ私はその言葉に危機感を覚えて逃げようとするけどすぐに和弥くんに捕まってしまう。


そのままベッドの上に組み敷かれて被ってたシーツを剥ぎ取られる。


「俺のキスの仕方覚えたでしょ?今度は俺の愛し方しっかり覚えて。今日、一日かけて……しっかり教えてあげるから。千紗は頑張り屋さんだからすぐに覚えるよ」


そう言われて一生懸命首を横に振って拒否する私に目を細めて笑った和弥くんがキスをする。


「ほら、俺のキス……どうするんだっけ?」


唇を舌でなぞられて、私はその感覚に震えながら口を開いた。


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