健康診断の甘い罠

これでもかってくらいシャッターの音が響くけど、千紗がかわいすぎてそれも気にならなくなってくる。


「俺、それは恥ずかしくないわ。千紗、目つぶって?」


そう言うとちょっと怯えた顔で千紗が俺を見上げる。


「い、いつもみたいに長くしないでね」


千紗にそう言われて俺は苦笑いする。確かに俺のキスは長いと思うけど、千紗の唇と舌が柔らかくてて気持ち良すぎて離れたくなくなっちゃうんだよな。


「しないよ。俺にキスされてる千紗かわいいから、あんな顔誰にも見せたくない」


そう言うと千紗が赤くなって俺を睨む。この顔、かわいくて大好きだから俺を喜ばせるだけなんだけどね。


このまま連れ去って食べちゃいたいくらいだ。


「ほら、キスできないから。目、つぶって千紗」


俺がそう言うと初めてキスした時みたいに頬を染めた千紗が目をつぶる。


ああ、本当に愛しくてたまらない。


「かわいい、千紗。絶対幸せにするって、誓うよ」


唇に触れる直前にそう呟く。ピクリと千紗の唇が震えて吐息が漏れる。


「私も、和弥くんのこと幸せにするって、誓います」


千紗のその言葉に笑みがこぼれて、その言葉を封じ込めるようにキスをした。



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