健康診断の甘い罠
裾にフリルのついたカットソーにグリーンのカーディガン羽織ってアンクルパンツていう格好で携帯で調べた女の子達みたいに足を出してない。
「か、かわいくないと思うけど」
携帯で見た女の子達、もっとキラキラしてかわいかったし。今の私はあれには程遠い。
「かわいいし。俺の事考えながらその服選んでくれたんでしょ?」
そう言われて頷く私を見て和弥くんはニッコリと微笑む。
「すごい、かわいい。めっちゃかわいい、かわいすぎ。ほんとにかわいい、かわいくてヤバイ」
微笑んだ和弥くんが怒濤のかわいい攻撃をしてくる。
「も、いい。分かったから、私が悪かったです。ごめんなさい」
それに見事にやられて心臓が悲鳴をあげ始めた私は謝ってしまう。
「でも本当にかわいいよ、千紗」
それを聞いて楽しそうに笑った和弥くんがとどめのようにそう言ってくれるけど。