線香花火
形あるものは、いつか必ず失ってしまう。
きみがいなくなったあの日、やっとこの言葉を信じることが出来た。
あの日まで、気付いてやれたはずなのに、嘘だ嘘だと、僕は逃げていた。
本当に僕を置いていってしまうなんて。
ねえ、いかないでよ。
そばにいてくれるだけで良かったんだ。
今僕ね、君のあの変な笑い声が聞きたい。
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