線香花火
彼女を亡くして

もう何年も経つ。





初めて人を好きになることの大切さを知って


初めて人を失うことの悲しさを知った。





君がいたあの頃に、君が隣にいたあの頃に、この気持ちを伝えておけば良かった。





たった二文字なのに
1度も伝えることができなかった。







今日も僕は
あの公園へ行くんだ








あの線香花火








一人でさ

するんだよ。








ほら、君も来てよ








あの日みたいに、
一緒に、しようよ。








ほら、こんなに涙がこぼれ落ちるのに、

線香花火は、落ちないんだ。








ねえ


僕はまだ







君が好きだよ


< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

きみへ
雨飴。/著

総文字数/1,021

詩・短歌・俳句・川柳7ページ

表紙を見る
 s m i l e .
雨飴。/著

総文字数/1,573

恋愛(純愛)6ページ

表紙を見る
あの日の君を僕はいつまでも忘れない。
雨飴。/著

総文字数/1,188

恋愛(学園)3ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop