じれったい
体操着とジャージを身につけている玉置常務は、バスタオルで濡れた髪を拭いていた。

「あの、大丈夫でしたか…?」

呟くようにそう聞いた私に、
「大丈夫だよ。

サイズ的にも特に問題はないから」

玉置常務が答えた。

ああ、よかった…じゃなくて!

「その…下着、なんですけれども…」

続けて呟くように聞いた私に、
「それならば心配はご無用です。

カバンの中に替えの下着と靴下を2枚ほど入れていますから」

玉置常務が笑いながら答えた。

「か、カバンの中ですか?」

そう聞き返した私に、
「はい、常に持ち歩いています」

玉置常務が答えた。
< 149 / 273 >

この作品をシェア

pagetop