じれったい
テレビからテーブルのうえへと視線を向けると、オムライスとスープがあった。

「これを、玉置常務が…?」

さっきまで見ていたから当然のことではあるが、私は信じられない気持でいっぱいだった。

「ええ、そうですよ。

矢萩さんのお口にあうかどうかの自信はありませんが、僕が作りました。

さあ、食事にしましょう」

玉置常務が椅子に腰を下ろしたので、
「はい」

私は首を縦に振ってうなずくと、テーブルの方へ歩み寄った。

美味しそう…。

見ているだけでもよだれが出てきた。

椅子に腰を下ろすと、
「いただきます」

玉置常務と手をあわせると、スプーンを手に取った。

オムライスを口に入れると、
「美味しいです!」

あまりの美味しさに、私は大きな声を出した。
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