じれったい
10・捨てられた手紙
今日はとてもと言うくらいに晴れていて、洗濯物もすぐに乾きそうだ。
「矢萩さん、行きますよ」
朝食の後片付けを済ませた私に、玉置常務が声をかけてきた。
「はい、少し待っててください」
私はタオルで手を拭くと、ソファーのうえに置いていたカバンを手に持った。
「じゃ、行きましょうか」
「はい」
私と玉置常務はリビングを後にした。
台風の翌日、玉置常務が私の家に転がり込んできた。
「矢萩さんの家から通った方がいいと言うことに気づいたんです」
キャリーバックとボストンバックを片手に、玉置常務は言った。
「何より、朝はのんびり出勤できますしね」
玉置常務を追い出すと言う選択は私にはなかった。
まあ、別にいいか。
そんな理由から始まった玉置常務との同居生活は、今日で1週間を迎えた。
「矢萩さん、行きますよ」
朝食の後片付けを済ませた私に、玉置常務が声をかけてきた。
「はい、少し待っててください」
私はタオルで手を拭くと、ソファーのうえに置いていたカバンを手に持った。
「じゃ、行きましょうか」
「はい」
私と玉置常務はリビングを後にした。
台風の翌日、玉置常務が私の家に転がり込んできた。
「矢萩さんの家から通った方がいいと言うことに気づいたんです」
キャリーバックとボストンバックを片手に、玉置常務は言った。
「何より、朝はのんびり出勤できますしね」
玉置常務を追い出すと言う選択は私にはなかった。
まあ、別にいいか。
そんな理由から始まった玉置常務との同居生活は、今日で1週間を迎えた。