じれったい
祖母公認で浮気をしている父もいなければ、異常なまでの愛情を注いでいる母もいない、邪魔者である兄もいない大学生活を謳歌していたある日のことだった。
確か、大学3年生だったと思う。
バイト先から帰ると、郵便受けに1通の手紙が入っていた。
『玉置 和歳様』
送り主を確認すると、『玉置 雅志』と兄からだった。
一体何の用なんだ。
そう思いながら僕はその場で封筒を開けて、手紙を取り出した。
『元気にしていますか?
先日、お父さんが脳梗塞で倒れて入院しました。
忙しいとは思いますが、お父さんに顔を見せてやってください』
手紙の内容に、
「何だよ…」
僕は呟いた。
祖母公認で芸者の女と浮気をしていたあいつが脳梗塞で倒れたって?
「自業自得」
僕はそう呟くと、兄からきた手紙を破り捨てた。
確か、大学3年生だったと思う。
バイト先から帰ると、郵便受けに1通の手紙が入っていた。
『玉置 和歳様』
送り主を確認すると、『玉置 雅志』と兄からだった。
一体何の用なんだ。
そう思いながら僕はその場で封筒を開けて、手紙を取り出した。
『元気にしていますか?
先日、お父さんが脳梗塞で倒れて入院しました。
忙しいとは思いますが、お父さんに顔を見せてやってください』
手紙の内容に、
「何だよ…」
僕は呟いた。
祖母公認で芸者の女と浮気をしていたあいつが脳梗塞で倒れたって?
「自業自得」
僕はそう呟くと、兄からきた手紙を破り捨てた。