じれったい
病院から出ると、
「お兄さんと和解ができてよかったですね」
私は声をかけた。
それに対して、
「ええ、兄の意識が戻ったうえに話ができてよかったです」
玉置常務は答えた。
「僕は絶ち切れましたかね?
矢萩さんが言っていた兄への憧れを絶ち切ることに」
そう言った玉置常務に、
「絶ち切れたと、私は思います」
私は答えた。
「だって…顔がとても生き生きとしていますから」
そう言った私に、
「そうですか」
玉置常務は笑うと、頬に手を当てた。
その笑顔を見つめると、
「次は、お母様ですね」
私は言った。
「ええ、そうですね。
兄のようにできるかどうかはわかりませんが、ちゃんと向きあいます」
玉置常務は宣言するように言った後、前を向いた。
「お兄さんと和解ができてよかったですね」
私は声をかけた。
それに対して、
「ええ、兄の意識が戻ったうえに話ができてよかったです」
玉置常務は答えた。
「僕は絶ち切れましたかね?
矢萩さんが言っていた兄への憧れを絶ち切ることに」
そう言った玉置常務に、
「絶ち切れたと、私は思います」
私は答えた。
「だって…顔がとても生き生きとしていますから」
そう言った私に、
「そうですか」
玉置常務は笑うと、頬に手を当てた。
その笑顔を見つめると、
「次は、お母様ですね」
私は言った。
「ええ、そうですね。
兄のようにできるかどうかはわかりませんが、ちゃんと向きあいます」
玉置常務は宣言するように言った後、前を向いた。