3.5センチメートルの境界線
日々の






「絵理、お前眠そうだなぁ」


「だって眠いし」



机に肘を立てて絵理の顔をのぞき込む俊太。
絵理のぼけっとした顔を見てくすっと笑う。



「お前もう少し女子らしくできないわけ?」



少しあきれ顔の俊太の言葉をかき消すように手をぶらぶらと振る絵理。



「私に女子力を求めても無駄無駄」


「あーそーだったな」



机の上にあったノートで絵理の頭を叩く。
絵理が痛っ!?と声を挙げるがお構いなしに、にやにやする俊太。





2人はお互いの同性の友人よりも、仲が良かった。



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