男装少女争・奪・戦 ~誰か選ぶとか無理だから!~ 【完】
「えっと……じゃあそろそろ失礼します」
ぺこりと鹿島先輩に一礼。
「……ああ」
「何か変でした?」
『ああ』までに間があったように感じ、きく。
普段なら気にしないけれどこういう雰囲気で別れたくなかったのだ。
「……その服は……着がえた方がいいんじゃないか……と」
そんなに似合ってなかったのだろうか?
そりゃあ可愛いだなんて本気で言ってくれる人なんているはずないけど。
本人に言うほどひどかった? 着がえた方がいいって。
「そんなに似合ってませんでしたか……」
「あ…いや……そういう意味ではなく……ただ……」
ただ……?
「……いや、なんでもない。気にしないでくれ……」
「そう…ですか?」
無駄に間が多い会話。
当然かもしれないが、雰囲気は余計ぎくしゃくとした。
ぺこりと鹿島先輩に一礼。
「……ああ」
「何か変でした?」
『ああ』までに間があったように感じ、きく。
普段なら気にしないけれどこういう雰囲気で別れたくなかったのだ。
「……その服は……着がえた方がいいんじゃないか……と」
そんなに似合ってなかったのだろうか?
そりゃあ可愛いだなんて本気で言ってくれる人なんているはずないけど。
本人に言うほどひどかった? 着がえた方がいいって。
「そんなに似合ってませんでしたか……」
「あ…いや……そういう意味ではなく……ただ……」
ただ……?
「……いや、なんでもない。気にしないでくれ……」
「そう…ですか?」
無駄に間が多い会話。
当然かもしれないが、雰囲気は余計ぎくしゃくとした。