男装少女争・奪・戦 ~誰か選ぶとか無理だから!~ 【完】
「人為的ってあり得ないです! 事故だし……それにあの車、俺に突っ込んできて……」
そう、おかしいのだ。だって祐一郎が俺を助けたのは相手からすれば予期せぬ出来事であろう。
「だから絶対人為的なんかじゃ……」
「初めはテメェを狙ったんだろ。ただアイツを拉致した方が都合がよかった。それだけだ」
「狙った……!? 事故だって……」
狙うったって、俺はただの高校生。俺を殺したところで良いことなんてない。拉致するにしてももっと別の方法があったはず。
「お前はコマだ。脅迫の材料」
「脅迫って誰の……」
「浅谷家だよ」
浅谷家……
祐一郎の家だ。
俺を、どうやってコマに使うのだろう。
いや、今はそんなことじゃない。
おかしいじゃないか。
少し考えればわかる違和感。
「なんでそんな詳しいんスか?」
そう、おかしいのだ。だって祐一郎が俺を助けたのは相手からすれば予期せぬ出来事であろう。
「だから絶対人為的なんかじゃ……」
「初めはテメェを狙ったんだろ。ただアイツを拉致した方が都合がよかった。それだけだ」
「狙った……!? 事故だって……」
狙うったって、俺はただの高校生。俺を殺したところで良いことなんてない。拉致するにしてももっと別の方法があったはず。
「お前はコマだ。脅迫の材料」
「脅迫って誰の……」
「浅谷家だよ」
浅谷家……
祐一郎の家だ。
俺を、どうやってコマに使うのだろう。
いや、今はそんなことじゃない。
おかしいじゃないか。
少し考えればわかる違和感。
「なんでそんな詳しいんスか?」