男装少女争・奪・戦 ~誰か選ぶとか無理だから!~ 【完】
何を考えるということもなくただぼうっとしている。
何かを考えてしまえば、俺の選択は正しかったのか、と考えてしまうから。
朝起きて、着替えて、食事をして、風呂に入って、寝る。
これを繰り返している。
女の子の夢が詰まっているような綺麗な洋服も、豪華なお風呂も、煌びやかな部屋も。きっと白羽学園よりもっと豪奢なモノなのだろう。
けれどもなぜか、白羽学園を初めて見たときほどの驚きも感動もなくて。
「なんで……だろ……」
祐一郎は無事で、だから俺も幸せ。そう、幸せなんだ。
なのに……なのに……
涙が出てくるのはなぜなんだろう……。
何かを考えてしまえば、俺の選択は正しかったのか、と考えてしまうから。
朝起きて、着替えて、食事をして、風呂に入って、寝る。
これを繰り返している。
女の子の夢が詰まっているような綺麗な洋服も、豪華なお風呂も、煌びやかな部屋も。きっと白羽学園よりもっと豪奢なモノなのだろう。
けれどもなぜか、白羽学園を初めて見たときほどの驚きも感動もなくて。
「なんで……だろ……」
祐一郎は無事で、だから俺も幸せ。そう、幸せなんだ。
なのに……なのに……
涙が出てくるのはなぜなんだろう……。