男装少女争・奪・戦 ~誰か選ぶとか無理だから!~ 【完】
思わず二人の間に割って入る。
「二人とも、やめて」
「何をやめろってんだァ?」
会長のその声は、やっぱりいつもよりも怖いと感じてしまった。
しかしそれでも引き下がるつもりなどさらさらない。
だってもう、選んだから。
「俺は会長と取引したから。これは裏切りだって、わかってる。でも、俺は……」
すうっと息を吸えば、バクバクいう心臓で肺が痛かった。
「俺は祐一郎が大切なんだ」
「二人とも、やめて」
「何をやめろってんだァ?」
会長のその声は、やっぱりいつもよりも怖いと感じてしまった。
しかしそれでも引き下がるつもりなどさらさらない。
だってもう、選んだから。
「俺は会長と取引したから。これは裏切りだって、わかってる。でも、俺は……」
すうっと息を吸えば、バクバクいう心臓で肺が痛かった。
「俺は祐一郎が大切なんだ」