國比呂少年怪異譚
【放送事件】

「80年代前半の出来事。

午前10時過ぎ、2時間目の授業の最中、放送の流れるスピーカーの電源が入り、『…さい…なります…さい…なります』と、抑揚の無い棒読みの声で、低めの大人の女性の声で放送が流れる。

1、2年生には泣き出す児童もいた為、1、2年生の担任の先生は教室に待機。

3年生の教室に居た3年の担任の男性のA先生が、生徒を落ち着かせた後、真っ先に放送室を確認に向かう。

続いて4、5、6年生の担任等他の先生や用務員が駆けつけ、真っ先に駆けつけていたA先生に状況を訊くも『放送をした者を確認できなかった』との事。

当時、学校にいた女性の先生は皆授業中だった。

学校では、外部の者が学校に侵入し行った悪戯として、防犯体制を強化した」

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