國比呂少年怪異譚
怖い目に遭った次の日、性凝りもなく泉の広場を通ろうとした。

霊体験の少ない悲しさ。

で、何か日が変われば白昼夢(夜だったけど)見たみたいな感じで、恐怖感が薄れてた。

実際昼間通った時は、何ともなかった。

で、帰り道。

流石に暗くなってると、あの男の子の『とり殺される』って言葉が浮かんで怖かった。

ただ、この界隈って賑やかだから、警戒心は薄れてた。

自分の中に、女が人間かどうか確かめたい気持ちもあった。

でも、甘かった。

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