國比呂少年怪異譚
そして國比呂が祥子ちゃんの口から指を抜くとすぐ、彼女は國比呂の血の混じった吐瀉物を吐いた。
「出た!出た!よし!大丈夫!祥子さんは大丈夫!次…!じいちゃん見ててよ!」
國比呂は血塗れの手を、祥子ちゃんの持ってきた木箱の上に被せた。
「コトリバココトリバコ…えっと…くそ…くそ…もっとやっとけばよかった」
國比呂がまた泣きそうな顔になる。
「昭雄さん!っ父さんに電話して下さい」
言われた通りに國比呂の携帯で彼の父親に電話をし、國比呂の耳元に当てた。
「父さん、ごめん忘れた、一緒に詠んで」
國比呂は携帯を耳に当て、右手を小箱添えて、また呪文みたいなものを唱えた。
やっぱり唄ってるみたいな感じの。
「出た!出た!よし!大丈夫!祥子さんは大丈夫!次…!じいちゃん見ててよ!」
國比呂は血塗れの手を、祥子ちゃんの持ってきた木箱の上に被せた。
「コトリバココトリバコ…えっと…くそ…くそ…もっとやっとけばよかった」
國比呂がまた泣きそうな顔になる。
「昭雄さん!っ父さんに電話して下さい」
言われた通りに國比呂の携帯で彼の父親に電話をし、國比呂の耳元に当てた。
「父さん、ごめん忘れた、一緒に詠んで」
國比呂は携帯を耳に当て、右手を小箱添えて、また呪文みたいなものを唱えた。
やっぱり唄ってるみたいな感じの。