恋色シンフォニー 〜第2楽章〜

◇◆◇



圭太郎が私の身体をなでる。
いやらしい手つきで。

……始まりの合図だ。

「あの時、綾乃が不本意って言ってた本当の意味、後でわかった」

「え?」

耳元で、内緒話をするように、かすかな声でささやかれた。

「服の上から触られるの、好きなんでしょ?」


……もー、この男には、降参です。





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