君のその小さな背中が 【その背中、抱きしめて】番外編SS
それからほどなくして、俺はライトアタッカー…オポジットに転向した。
これで全国に行って、全国制覇したら
ユズカ先輩と同じ藤宮に行く。
「翔先輩!左打ちめっちゃカッコよかったです!!」
走ってくるなりそう叫んだ一也は、1コ下の控えセッターで俺によくなついてる。
子犬みたいにはしゃいでばっかりいて。
でも人一倍練習熱心。
俺らの代に正セッターがいるから、なかなかその上にはいけないけど、俺はけっこう一也のトス回しは買ってる。
センスあるんだよ、こいつ。
「でも女に興味なさそうな翔先輩が、女の先輩の打ち方真似するとかすっげー意外でした!」
……は?
何で一也がそれ知ってんの?