君のその小さな背中が 【その背中、抱きしめて】番外編SS
「てめぇ!大地!!」
教室の真ん中で数人の男女に囲まれてる大地の胸ぐらを掴む。
「何だよ、急に」
「何だよじゃねーよ。お前、一也にユズカ先輩のこと喋っただろ」
このお喋りが!!!
「一也だけじゃなくて慎一にも話した」
ヘラヘラしながら、とんでもないことを言う。
「おまえ…ふざけんのも」
「あの2人は大丈夫だよ、翔信者だし。だって何でいきなり左打ちに変えたんだってしつけーんだもん」
だからってベラベラ喋んなよ!
「何だったら内村にも言っておこうか?」
「ふざけんな、ロクデナシ!」
あんな女に知られたらヒス起こされてめんどくさい事この上ない。
「これ以上ベラベラ喋んなよ!」
大地の胸ぐらを勢いよく放して、教室から出た。