四門メグへの手紙~魔女の瞳番外編~
その動きも、その攻撃力も。

人狼ならば納得がいきます。

「虎の子の氷の魔術も見たところ手詰まりのようだな…ほんじゃひとつ…」

人狼は先程までよりも更に高速で、私に襲い掛かります!

「大人しく俺に食われろや!」

凍りついた地面をものともせずに。

視認できないほどのスピードで私に突進してくる人狼。

しかし。

その狙いはわかっています。

獣は獲物の動きを一撃で封じる為、まず獲物の喉笛を噛み千切ります。

ならばそれを逆手にとって。

「        っ!」

人狼の牙が私に届こうかという瞬間。

私は目一杯速く高速詠唱を行使しました。

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