四門メグへの手紙~魔女の瞳番外編~
プランは決まりました。

早速私とジルコーは外人墓地へと向かいます。

今度こそ歩いて公園を出て行こうとした私に。

「待て待て」

またジルコーが呼び止めます。

「何ですか、もう!」

少し苛立って振り向く私。

そこには。

「乗れ」

一匹の狼がいました。

子馬ほどの大きさもある、灰色の体毛の狼。

その狼が、私に話しかけているのです。

「……」

私は唖然としました。

「ジルコー…?」

「何だ、お前他に狼の知り合いがいるのか?」

その狼…ジルコーは笑います。

後から聞いた話なのですが。

人狼には三つの姿を持つ者もいるのだそうです。

人間態、獣人態、そして獣態。

私との戦いの時にジルコーが見せたのが『獣人態』。

いわゆる人間と獣の中間の姿。

そして今のジルコーの姿が獣態なのだそうです。

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