四門メグへの手紙~魔女の瞳番外編~
狼になったジルコーはもう一度言います。
「乗れ」
「え?乗れって…」
背中にまたがれって事?
「当たり前だろう。その代わり道案内はしろよ?」
そう言ってジルコーは伏せの姿勢になります。
で、でも…。
私、乗馬だってした事ないのに、狼に乗るなんて…。
「上手く乗りこなせるかしら…」
「馬ぁ鹿」
ジルコーは笑います。
「お嬢ちゃん如きに俺が乗りこなせる訳ねぇだろが。大丈夫だ、振り落とさねぇようにゆっくり走ってやるからよ。それでもチンタラ歩いて墓地に向かうよりは断然速い」
「……」
こんな事なら、ジーンズ穿いてくればよかったな…。
「お邪魔します…重かったらごめんなさい…」
私はそっとジルコーの背中に座りました。
スカートだからまたがるなんて出来ません。
女の子乗りです。
「よっしゃ」
「きゃ!」
ジルコーは乱暴に立ち上がりました。
「しっかり捕まってろよ。俺の背中の毛でも鷲掴みにしとけ」
「乗れ」
「え?乗れって…」
背中にまたがれって事?
「当たり前だろう。その代わり道案内はしろよ?」
そう言ってジルコーは伏せの姿勢になります。
で、でも…。
私、乗馬だってした事ないのに、狼に乗るなんて…。
「上手く乗りこなせるかしら…」
「馬ぁ鹿」
ジルコーは笑います。
「お嬢ちゃん如きに俺が乗りこなせる訳ねぇだろが。大丈夫だ、振り落とさねぇようにゆっくり走ってやるからよ。それでもチンタラ歩いて墓地に向かうよりは断然速い」
「……」
こんな事なら、ジーンズ穿いてくればよかったな…。
「お邪魔します…重かったらごめんなさい…」
私はそっとジルコーの背中に座りました。
スカートだからまたがるなんて出来ません。
女の子乗りです。
「よっしゃ」
「きゃ!」
ジルコーは乱暴に立ち上がりました。
「しっかり捕まってろよ。俺の背中の毛でも鷲掴みにしとけ」