友達
友達だと思いたいのに胸が苦しい。
高校の昼休み。

「お!翼!」

「おっす!翠!雪!」

「お、おっす…」

「あーあ、行っちゃった〜。雪、翼のこと好きたんでしょ〜ちゃんと声かけて!ゴーゴー!!」

「む、無理だよ!!」



「おい、翼…雪ちゃんのこと好きなんだろー。今日、言うんだろぉ!しっかりしろ!」

「うっせ!」



「じゃあねぇ〜」

(あっ…)

『付き合ってください!』

(まさかの、告白現場…)

「あ。見てたの…ふったよ…」

「なんで?」

「俺さ、好きな人いるんだ。」

「そ、そうなんだ…」

「今日、告る…」

「が、がんばれぇー…」

「うん!じゃあ。」

「ん!?」

「俺お前が好きだ、俺と付き合ってください。」

「え。」

「なくくらい、いや?」

「逆…私も好き…」

「なんだよぉ!!なくなよ!」

「うるさい!」
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