翼をください




「あら、柚ちゃん。翼なら部屋にいるわよ」




と、にこやかに迎えてくれて、私は翼の部屋に向かった。





―コンコンッ





「どうぞ」




ドアをノックするとそう返ってきたので、私は部屋に入った。




「翼~?お母さんから本預かってき……きゃーーーっ!!」




そう言ってドアから顔を出した時、私の目に映ったのは……




「ごめんなさい!」




ドアを閉めて顔を押さえた。




まさか着替え中だったなんて……!




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