翼をください
「だって気になって1回入ったことがあるんだもん♪」
……………。
「え!?唯、怜のに入ってたの!?」
いくらなんでも入ってるとは思わなかった…
「違うよー!怜のじゃなくて、晴輝(ハルキ)先輩の!」
「あぁ、晴輝先輩のか…」
晴輝先輩とは、去年卒業した先輩で、爽やかで凄く人気だった。
「あ!流れ星!!」
唯の声に、一瞬ビクッとしたが、その声に空を見上げる。
そこには無数の星。
流石にもう星は流れていなかったけれど。