翼をください
消えない
翌日、空は気持ちの良い快晴。
きっと空は今日の合唱コンクールを応援してくれてるんだって思った。
そして合唱コンクールは最優秀賞を受賞して、みんなで抱き合って喜んだ。
その後、4人でいろんなクラスの出し物を回って、たくさん思い出ができた。
楽しい時間はあっという間で、こな学校の伝統で一番のメインのダンスパーティーが始まる時間になった。
少し前まで一緒にいたんだけど、翼の姿が見当たらなくて……
「ねぇ、怜。翼知らない?」
怜なら知ってると思ったんだけど、どうやら知らないようで……
私はダンスパーティーの会場から抜け出した。