翼をください
病院に着いてから、私は椅子に座って、パニックになりながらも、翼の無事を祈っていた。
頬には無意識に流れる涙。
しばらくすると、翼の両親と唯と怜が来た。
唯は私を見つけると、すぐに私をぎゅっと抱き締めた。
それから、深夜になって危なくなるから帰るように言われた私たちは、唯の家に向かった。
「……っ、つばさ……大丈……夫だよね……っ」
唯に抱き締めたまま、大丈夫だよって言葉が欲しくて……
けど……