翼をください




思い切り転んでしまった私。




うぅ…




最悪…




注意してたのに…




「柚、大丈夫!?」




翼が心配して駆けてきてくれた。




「だ、大丈夫だよ。」




そう言って起き上がろうとしたんだけど…




「…っ」




足が痛い…




「きゃっ」




そんな私に気付いたのか、翼が私を抱き上げた。




「大丈夫だよ、翼。それに私、重いし…」




「痛いんだろ?それに重くない。」




そう言って私を洞窟まで連れて行ってくれた。





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