翼をください





翼の星の映っていた瞳には、今は私が映っていて…




「…大丈夫だよ……」




何が、かなんてわからない。




けど…




「大丈夫だから……」




そう言って、さっきよりも強く手を握っていた。




心臓がドキドキいってる。




壊れそうなくらい。




そんな私に、




「ありがとう」




と、言って、手をギュッて握り返してくれた。




それから…





「つ…つばさ…?」





気が付けば、私は翼の腕の中にいた。




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