翼をください
「え?大丈夫じゃん?普通に」
怜はスラッとそう言ったけど……
チラッと翼を見ると、翼は苦笑していて、やっぱり、と思った。
「唯と怜のことだから、終わった後もはしゃぎまくって間に合わなさそう」
そう言うと、2人は目を少し丸くして、目を合わせて笑った。
「じゃあ、泊まりで行こうよ!」
泊まりって……
「唯、忘れてるかもしれないけど、私たち一応もなにも受験生だよ?」
そう、こんなに遊んでるけど実は受験生。
もちろん勉強もちゃんとやってるからたまにはいいかもしれないけど……
「親が許すかなぁ……」