翼をください
それから神社を探索した。
すると、ある階段を見つけた。
木の茂みに、隠れるようにある、細い階段。
なんだろう。
どうやら翼も気が付いていたようで、
「あれ、どこに続いてるのかな」
と、じっと見ていた。
「……行く?」
少し遠慮がち聞く翼に、うん、と頷いた。
近寄って見ると、階段は思ったより幅が狭かった。
好奇心。
少し緊張する気持ち。
不安。
けど、好奇心が一番強かったんだ。
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