本当の遠距離恋愛 1

 飲んでいた焼酎の氷も溶け水っぽくなり、
 刺身のツマも乾燥し、イかそうめんは鮮度を失いつつある。


 「ごめん・・・」
 先に沈黙を破ったのは愛美だった。

 「ううん、私こそごめんね」

 しかし、その会話を交わしただけで、また沈黙。

 そして、2人は居酒屋を後にした。



 「大ちゃん、寂しいよ!」

 「俺だって・・・」

 愛美は帰宅し大ちゃんに電話をした。

 「今日ね、紗希に話して励ましてもらったよ。
  ねえ、大ちゃん、テレビ電話できるようにしよ!」

 「おっ!いいね!それだったら顔見て話せるね!」


 2人は長い時間話をしてた。
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