本当の遠距離恋愛 1

 「いらっしゃいませ!わあー!波岡さん来てくれたの!
  嬉しい!」

 
 銀座の高級クラブ「月」


 愛美は夜ここでバイトをしている。

 時給6千円以上、指名客が増えると給料は
 月100万円以上は稼げる。

 病院は2重の仕事は認めてはいないが、やってる子は多い。

 
 愛美も今月から働き始めている。

 顔は可愛く明るい性格なのですぐに人気がでた。

 愛美の性にあっているのか楽しそうだ。

 
 「月」で働くため病棟から外来へ移ったのだ。

 銀座は平日の営業で土日は休みのところが多い。

 愛美は土日休みでしかも給料が桁外れのこの銀座が気に入った。

 
 「おつかれさま!」

 「おつかれさまでした!」

 深夜1時閉店。

 店の女の子はすっかり酔っている。

 高級クラブだけあり、カウンターの上には、
  高級ワインや、シャンパンなどの空き瓶が並んでいる。

 1本何百万円もするお酒が飛ぶようにでる。
 いったい日本は不景気なのか好景気なのか・・・
 あるところにはあるみたいだ。

 
 「ママ!おつかれさま!水谷さんとお食事行ってきます!」

 「私明日、沢口会長と同伴だから今日は早く帰ります!」

 
 次々と女の子が帰宅する。

 家路につく子もいれば、お客とのアフターに行く子、
 女の子同士でご飯を食べに行く子、など、
 様々な光景がみられる。

  
 
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