デスアンサー・二校目

やっとゲーム開始

「…し、失礼しま〜す…」

カラカラ、と理科室の古い扉を開けて、ういのいる部屋へ入った。

いろいろな薬品やらの匂いが混じったこの部屋は、意外といると落ち着く。ーーいつもは、な。

「…うい」

教室の奥に、彼女はいた。

…右手に包丁、左手には人形を持って。

「…ありと」

ういはそれだけ言うと、ニコリとも笑わず静かに歩み寄ってきた。
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