デスアンサー・二校目

悲劇の始まり

「えっと…生贄…は、この人形だな」

紹介が遅れたが、この中で唯一かっこいい方の山下成太(ヤマシタ ナリタ)が呟いた。

山下は人形の隣にういの持っていた包丁を並べ、俺たちに後ろを向くように言った。

「あとはこのカッターの刃を投げるだけね…ねぇ本当にやるの?」

「えぇ、あなたさっき怖くないって言ったもんね。やってくれるわよね?」

「あ…あたりまえでしょ!い、いくわよ…」

そういうと繭背は後ろに向かって刃を投げた。

カシャーンと、金属質な音が静かな教室に響き渡った。

「なんだ…何も起こらないじゃない…」

繭背がほぅっと息をついた、その時。
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